日本でも放送され大人気だった海外ドラマ「プリズンブレイク」にマイケルスコフィールド役で主演していたウェントワースミラー。

イケメンすぎる若い頃と、同性愛者であることを公表している彼の彼氏や子供について調べてみました。

ウェントワースミラー 若い頃

名前:ウェントワース・ミラー
本名:Wentworth Earl Miller III
読み方:ウェントワース・アール・ミラー・ザ・サード
愛称:ウェント、ミラー
生年月日:1972年6月2日
出生地:イングランド、オックスフォードシャー、チッピングノートン
出身地:アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン

父親はアフリカ・ジャマイカ系アメリカ人で、母親は、ヨーロッパ系アメリカ人の混血です。

両親ともにアメリカ人なのにイギリス生まれなのは、その時父親がイギリスに留学していたからで、ミラーが1歳の頃にはアメリカに戻り、ニューヨーク・ブルックリンで育ちました。

家族構成

ウェントワースには両親と2人の妹がいます。

母親は特殊教育の教師

父親はイェール大学出身の弁護士兼教師

すぐ下の妹ジリアンは法律家

一番下の妹リーはバージニア州の法律学校に在籍

『プリズン・ブレイク』でIQ200の天才を演じたウェントワースですが、彼自身も名門プリンストン大学・英文学科卒業という秀才です。

演技の世界に飛び込んだのは、厳格な家庭での堅苦しい生活のストレス発散のためだったようです。

『プリズン・ブレイク』撮影中のインタビューでも、「演技をすることで僕は何かを発散しているんだ」と話していました。

高校時代はミュージカル部に所属、大学ではアカペラグループに入って世界的なツアーにも参加したそうです。

下積み期間

大学卒業後、10年は下積み期間でした。

なかなか芽が出ず、制作会社の臨時スタッフをしながら生計を立てていたそうですが、

1998年「バフィー~恋する十字架~」でドラマデビュー

2002年「ダイノトピア」で初主演

2003年「アンダーワールド」で映画デビュー

そして、とうとう、2005年「プリズンブレイク」が大ヒットしました。

カミングアウト

ロシアで同性愛に関する宣伝を規制する法律が施行されたことに抗議する意味で、招待されていたサンクトペテルブルク国際映画祭への出席招待を断り、ゲイであることを公表しました。

 「ロシアで起きていることをオンライン記事で読んでいて、映画祭への招待状が届いた時に『出席するなんて口が裂けても言えない』と思った。それで自分の返答を公表したらロシアでの状況に世間の目を向けることができるかもしれないと思ったんだ。しかるべき時にしかるべき行動だと思った」と語っています。

ウェントワースは自分のセクシュアリティに悩み、自殺未遂した過去があることも公表していて、インタビューでは当時を振り返り、思いを語っています。

 「自殺未遂の後に自分を深く恥じていたことを覚えている。『人生の試験でつまずいた、失敗した』というような感情を抱いていた。これで自分は『キズモノ』だとね。当時の自分や僕と同じような経験をした人に今言えることは、自分が自殺しようとしたという事実ではなく、自分が生き延びたという事実に重点を置くということだ。自分の過去を語るために生き延びたとね。そして話すんだ」。

 「僕ならこう話す。『キズだと思っているものは勲章だ。名誉の印だ。自分には強い決意があり、粘り強くて不朽の人間だという証だ』とね」。
 

人権擁護団体のスピーチ

2013年に行われた、「人権擁護団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン」で、ウェントハースはスピーチをしました。
このキャンペーンは、アメリカ合衆国に基盤を持ちニューヨーク市に本部を置く国際的な人権NGOで、世界各地の人権侵害と弾圧を止め、世界中すべての人々の人権を守ることを目的に、世界90か国で人権状況をモニターしている団体が開催しているものです。

「私はこの国で生まれていません。私はハーフであり、そして私は同性愛者です。

幼い時から、私は攻撃の対象でした。正しく話すこと、正しく行動すること、毎日が試験のようでした。

この試験に失敗する方法が千種類もあり、自分自身を裏切る方法も千種類もありました。その試験に失敗すると、失敗が保証されていたにも関わらず、代価を払うことになります。

感情的にも、心理的にも、肉体的にも

そしてここにいる皆さんのように、私も代価を払いました。何度も、様々な方法で。

今夜ここにいる皆さんのように、幼い時から、私は「サバイバルモード」で生きてきました。

「サバイバルモード」で生きていると、一日を無事に終えることだけ、集中するようになります。

5歳、10歳、15歳でも「サバイバルモード」でいると、「コミュニティ」という言葉が、心に響きません。「私たち」という言葉も心に響きません。「私」というものだけ存在します。

実際、「私たち」という言葉は、5歳、10歳、15歳になっても、私に馴染むことはなく、嘘のように聞こえました。なぜなら、もし本当に「私たち」というものが存在するならば、もし本当にどこかの誰かが私のことを見て、聞いて、関心を持ってくれている人がいるのならば、自分はもうすでに救われているはずだと思ったからです。

初めて自殺を図った時、私は15歳でした。

週末に家族が出かけるまで待ちました。そして家で一人になった時、薬を一瓶全部飲み込みました。そのあと数日に起こったことは覚えていませんが、月曜の朝には、スクールバスに乗っていました。まるで何事もなかったかのように。

自殺の試みが助けを求めている合図かと尋ねられるとすると、私は違うと言うでしょう。

なぜなら、誰にも言わなかったからです。

助けを求めるのは、誰かが助けてくれると信じている時だけです。私は違いました。

ただいなくなりたかった。消えてしまいたかった。15歳の時に。

「私」というのは、寂しいところです。長く持ちこたえられないでしょう。独りであり、他と違う、という感情は、私が20代、30代になるまで続いたんです。

33歳の時、ドラマシリーズに出演することになって、アメリカだけでなく、海外でもヒットしました。それから4年以上、アジアや中東地域、ヨーロッパとその間にある地域を行き来しました。その間、何千回もインタビューを受けたので、真実を語るチャンスは、何度もありました。

私が同性愛者であるという真実をです。

しかし、私は話しませんでした。真実を隠すか、カミングアウトするか、という選択で、私は前者を選びました。

嘘をつくこと、偽ることを選んだのです。

なぜなら、カミングアウトすることで、私自身と私の築き上げたキャリアへの影響について考えた時、恐くなったのです。何年間も積み重なった恐怖と怒り、葛藤があったのです。

どこかにいる子供が、私が真実を話すことで勇気づけられ、心が動かされるかもしれないと考えた時、頭の中での答えはいつも「遠慮するよ」でした。10年以上をかけて、一人で築き上げたキャリアのことを考えました。ある意味、私にとってそれが全てだったんです。その全てをリスクに晒すかもしれないのに、誰かのロールモデルにならないといけない?会ったこともないし、存在もはっきりしない誰かのために。私にはそれが理解できなかったんです。納得できなかったんです。当時は。

2011年には、演技から離れることを決意しました。それまで私にとって、大切だと思っていたものからもです。子供の頃夢見ていた台本や舞台から離れ、そして子供の頃夢見たことのない視線や注目から離れてみると、私に残った唯一のものは、最初に持っていたもの「私」でした。それは十分ではありませんでした。

数週間前、サンクトペテルブルク映画祭への招待を断る手紙を書いていた時、私の頭の中で小さな声が聞こえました。誰も気にしないよ、と。誰も見たり、聞いたり、関心を持ってはくれないよ、と。しかし今回、やっとこの声が間違っていることに気が付きました。真実が書いてある手紙にたった一人でも気づいてくれれば、そして私のちっぽけな話が影響力のある話に繋がるとしたら、手紙を送ることに意味があると考えたんです。

他の誰かのために私が昔、必要とした人になろうと、思ったんです。

どこかにいるであろう子供に伝えたいんです。アメリカ、遠く海外かもしれない。どこか遠い深いところでも。

家や学校、路頭で苦しむ子供に。

誰かが見て、聞いて、関心を持ってくれている、と伝えたいです。

「私たち」というものは存在し、子供も若者も大人も、あなたは愛されているということ。

そしてあなたは一人ではない、ということを伝えたいです。

ありがとうございました。

 

カミングアウトするまでの幼い時からの苦悩、葛藤を率直に話し、同じように苦しい思いを抱えながら過ごしている人たちに愛ある言葉を語っています。

ウェントワースミラー 彼氏や子供は?

いろいろ調べてみましたが、ウェントワースに結婚歴はなく、子供もいませんでした。

俳優のルーク・マクファーレンと度々ツーショット写真が撮られ、付き合っていたことが報道されていますが、2007年以降は報道されていません。

2008年頃は、ウェントワース・ミラーは写真家のマーク・リデルとのツーショットが目撃されています。

アメリカは同性愛者の結婚を認めているので、ウェントワース・ミラーが結婚する可能性は十分にあります。

カミングアウト前に、雑誌のインタビューでフェイクだと思いますが「妻や子供が欲しい」と語っていたので、結婚は?子供は?という疑問につながっているようですね。

 

また、ウエントワースミラーは2021年7月25日に自身のインスタグラムで「自閉症」と診断されたことを告白しました。「正直、ショックだった」と書かれていたので、今はゆっくりと自分自身と向き合う時間をとっているのかもしれませんね。

ウェントワース・ミラーは現在は脚本家・プロデューサーとしても活動しています。

今後の活躍も十分に期待できますね。