映画『マスク』や『トゥルーマンショー』の主演を務めている人気俳優:ジムキャリーが2022年4月のインタビューで「引退します。多分ね。かなり本気です」とコメントしたことが話題になっています。
やはりネット上では“引退理由”について気になる方も多いようですので、この記事ではジムキャリーの引退発言の理由や若い頃から現在までの経歴を振り返ってみました。
ジムキャリーのプロフィール
- 名前:ジム・キャリー(Jim Carrey)
- 本名:ジェームス・ユージーン・キャリー
- 生年月日:1962年1月17日
- 年齢:60歳
- 出身:カナダ
- 国籍:カナダ、アメリカ(二重国籍)
- 身長:188cm
ジムキャリーの引退理由
ジムキャリーが引退宣言ともとれる発言をしたのは2022年4月で、ジムが言うには引退を考えている理由が2つあるようです。
出演作品が決まっていない
ジムは2022年に約3年ぶりに『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』の出演が決まりましたが、以降は映画への出演は決まっていないようですね。
これに関して「状況次第ではありますが、『これは本当にみなさんに観てもらうべき作品だ』とぼくに語りかけてくるような、黄金のインクで書かれた脚本を天使が持ってきてくれたら、このまま俳優業を続けるかも。でも、休業はします」と発言しています。
このことからハッキリと引退宣言をしているわけではないものの、『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』以降は一度休業し、状況次第では引退もあり得ると考えていることになります。
穏やかな生活がしたい
また、ジムは俳優業として自分自身が“十分頑張った”とも感じているようで、
今は「穏やかな生活がすごく好きなんです。キャンバスに絵を描いたり、スピリチュアルな生活が大好き。こんなことを言うセレブはいないかもしれませんが、『十分だ。もう十分やった。これ以上はいいかな』と感じるんです」との発言もしています。
このインタビューに対するコメントは冗談ではなく実際にジムが考えていることみたいですが、取材を受けたのが2022年4月1日だったので、ファンからは「エイプリルフールのジョークであってほしい」との声も多くあるんだとか
ジムキャリーの生い立ち
既に年齢が60歳を迎えているジムですが、過去には母親の鬱病や貧困生活など辛い経験をしています。
まず、ジムは子供時代を貧しい家庭に育ち、母親は鬱病でいつも寝たきり状態だったようです。
ただ、寝たきりで無気力だった母親もジムが8歳の頃におどけた顔を見せると喜んでくれることがあり、以降は鏡の前でおどけた顔の練習をするようになったみたいですね。
この経験からジムは顔芸の達人を目指すようになり、10歳の頃にはとあるテレビ番組に「顔芸、モノマネができます!レギュラーにしてください!」という手紙を出しています。
当時は「君はまだ若いから、勉強しなさい」という返事が届いて断られたようですが、ジムは憧れの人から返事を貰えたことに喜び、諦めるのではなく「いつか必ずスーパースターになる」という夢を持ったようです。
しかし、その2年後に会計士の父親が突然解雇されてしまい、ジムの家族は家賃を払うお金もなく、車や公園でテントを張って野宿生活を強いられることになります。
ジムの父親は元々はミュージシャンでコメディアンになれるほどの才能を持った人だったみたいですが、家族のために自分のやりたいことは諦めて安定した職業に就いていたとのことです。
ジムは父親が自分の好きなことを諦めてまで就いた仕事ですら失敗してしまったことから、
「僕の父は素晴らしいコメディアンになりえたかも知れない。しかし、彼はその可能性を信じなかった。そして、彼は平凡な道を選んだ。彼は安定した会計士の仕事を選んだ。そして私が12歳の時彼はクビになった。そして、生き残るために家族全員があらゆることをした。僕は父からたくさんのことを学んだ。そのうちの一つは、自分が嫌なことをやっても失敗することがあるのなら、自分が大好きなことに人生をかける方がいい。」というコメントをしたこともあります。
父親はその後タイヤ工場に勤めたようですが、やはり6人家族の生計を立てるのは難しかったようで、ジムも父親と同じ工場で一緒に働くようになりました。
ただ、学校と仕事の両立は現実的ではなく、夕方6時に出勤して毎日8時間労働、朝まで働いて学校に行くという生活を維持することは当然出来るわけもなく、ジムは16歳の誕生日に学校を辞めています。
ジムから学校を辞めるとの話を聞いた父親は何も言うことが出来ず、黙ったまま涙を流したとのこと
幼い息子を家庭の事情で働かせた上に学校も辞めさせてしまった父親ですが、ジムがコメディアンとして活動出来るようにコメディクラブに連れていき、舞台に立たせてほしいと頼み込むなど息子の夢を叶えるために努力していたようです。
父親のおかげで初舞台に立ったものの当時は未熟な芸で悪口を言われることがあったみたいですね。
とは言え、初舞台に立って子供の頃の夢に近付いた実感が得られたジムは、以降も同じ場所で公演しつつスキルを磨いていくことになります。
ジムキャリー代表作
子供の頃は悪口を言われつつも努力を続けてきたジムは徐々に有名になり、ついには「テレビに出たい」と決心してハリウッドに渡っていますが、オーディションでは受かることが出来ず、長い無名時代が続いています。
それでも諦めずに努力を続けた甲斐あってジムは現在の人気を得ていますが、過去には精神的にも疲れ果てて母親と同じく鬱病にもなってしまったこともあるようです。
苦労しつつも60を迎えるまで俳優として努力を続けている姿は素晴らしいですね。
では、最後にジムキャリーの代表映画をいくつか紹介して終わりたいと思います。
1994年「エース・ベンチュラ」
迷子のペットを探す探偵の活躍を描いた作品
ジムキャリーと言えば「マスク」のイメージが強いですが、マスクと同じくジムキャリーの知名度を上げた有名な映画です。
ジムが終始ふざけたキャラを演じているので賛否両論ありそうな作品ですが、頭を空っぽにして観ることが出来るので気分転換におすすめの映画です。
1994年「マスク」
当時の漫画原作映画の中で3億5千万ドル(約490億円)という最も多くの興収をあげた作品です。
小心者の銀行員がマスクを着けると人格が変わるというジムキャリーの映画の中でも知名度・人気共にある代表作です。
1994年「ジム・キャリーはMrダマー」
マヌケな二人の友人のハプニングを描いた作品
王道のコメディ映画でロイドとハリーのユーモラスなやり取りを見ている笑顔になれるような作品です。
ちなみに、上記の1994年の映画3作品が大ヒットしてジム・キャリーは父親との約束(父親に一千万ドルを渡す)を守れるところまで行きましたが、その年のトップスターになったジムを見ることができずに、父親は他界しています。
ジムは父親の棺に一千万ドルの小切手を入れて泣いたそうです。
1996年「ケーブル・ガイ」
重すぎる友情を描いた恐怖作で、距離感のおかしい恐怖の友達をジム・キャリーが演じています。
1997年「ライアー・ライアー」
毎日にように嘘をついて生きてきたジム・キャリー演じる弁護士フレッチャーが息子のお祈りで嘘がつけなくなってしまうというコメディ映画です。
1998年「トゥルーマンショー」
ジム・キャリーがゴールデングローブ主演男優賞を受賞した作品です。
平凡な生活を送るセールスマンが自分の生活に違和感を感じて…という内容で、地味にシリアス展開も含まれているので前情報なしで観るのがおすすめの映画です。
1999年「マン・オン・ザ・ムーン」
トゥルーマンショーの翌年の作品で、この作品でも同じくゴールデングローブ主演男優賞を受賞
誰よりも人間だ大好きで笑わせることが好きなコメディアンをジム・キャリーが演じる自伝映画です。
2001年「マジェスティック」
ある町の海岸に一人の男が打ち上げられ、自分は記憶喪失なのに町の人からは「戦死したルークが帰ってきた」と喜ばれ…自分が誰なのか分からない男が第二の人生を歩むという内容の映画です。
2003年「ブルース・オールマイティ」
やること全てが上手くいかないTVレポーターのブルースが本物の神と出会って全能の力を得てしまい…という内容の映画です。
2004年「エターナル・サンシャイン」
あるカップルの別れと絶望、再生を描いた感動作です。
2005年「ディック&ジェーン 復讐は最高!」
会社の倒産をきっかけに強盗稼業に全力を出す夫婦のコメディ映画です。
2008年「イエスマン“YES”は人生のパスワード」
何でもかんでも「NO!」で断っていたカールが逆に「YES!」と答えるようになって人生が変化していく…という内容の映画です。
他にもおすすめ映画は多くありますが、今回はこのぐらいで
個人的には引退せずに今後も俳優業を続けて欲しいと思いますが、年齢を考えると引退して老後は穏やかな生活をするというのも一つの幸せなのではないかと思います。